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WRCラリージャパン:WRC2激戦の首位争いは5.7秒差に。山本雄紀は3番手をキープして最終日へ

2026.05.30 by PLAYDRIVE

ラリー

WRCラリージャパン(愛知県・岐阜県、ターマック)、競技2日目の5月30日、SS7〜SS14の8SSを走行。WRC2部門では、ニコライ・グリアジン(ランチア・イプシロン・ラリー2HFインテグラーレ)とアレハンドロ・カション(トヨタGRヤリス・ラリー2)の激戦が続いた。

前日、アレハンドロ・カション(トヨタGRヤリス・ラリー2)とステージウイン合戦を繰り広げ、8.3秒差でカションを追う形でこの日を迎えたグリアジン。この日は、最初のSS7からトップタイムをマークすると、続くSS8もステージウインを奪取してここで首位を奪還。午前中の3SSをすべてトップタイムを並べて、リードを6.4秒に広げた。一方のカションは、この日から突然、アンダーステアと格闘する事態に。日中サービスが設定されないため、恵那峡ワンダーランドに設定されたタイヤフィッティングゾーン(TFZ)では、エンジニアと長い時間をかけて相談する様子が見られた。

TFZ後に迎えたSS10では、マシンを接触させ5秒ほどのロスを喫したカションだが、その後は2連続でトップタイムをたたき出して応戦。新ステージのスーパーSS(3.19km)の2本を終えた時点で、両者わずか5.7秒差で最終日に突入する。

24年のWRCジャパンでWRC2優勝を飾っているグリアジンは「接戦で戦えるのはいいものだね。明日は簡単ではないと思うけど、一方で、日曜日にすでに勝負が決まってしまうとペースをコントロールして順位キープに入るけど、今回はまた攻めの日になる。明日も全開で戦わなくてはならないというのは、いいものだよ」と笑顔を見せる。

対するカションは「本当に本当に厳しい一日だった。特に午前中はアンダーステアにかなり苦戦したが、午後は良くなった。SS10では、リヤのタイヤをヒットしてしまったが、リエゾンでなんとか修理をした。本当に僅差だけど、明日は何が起きるか分からないし、差を作れるステージもあるから、どうなるかな」と真っ向対決への意欲を見せた。

前日に3番手に浮上したTGR WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀(GRヤリス・ラリー2)は、SS7で2番手タイムをマーク。アンダーステアが出たというSS8を除いて安定して3番手タイムを並べた。4番手で追っていたディエゴ・ドミンゲス(GRヤリス・ラリー2)がSS10でクラッシュしたことで、4番手に浮上したエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRSラリー2)との間に47.2秒のギャップを築き、自身初のWRC2部門でのポディウムに向けて最終日を迎える。

全日本選手権勢では、前日に引き続きタイヤ特性をつかむ問題に手の打ちようがない新井大輝(GRヤリス・ラリー2)は、なんとか走行を重ねざるを得ない苦しい状況。それでも、WRC2常連組に続くタイムを並べ、ドミンゲスのリタイアにより5番手に順位を上げてこの日を終えた。

「自分の中で目標を作っています。初日は1kmあたり2秒くらい遅れていましたが、今日は1kmあたり1.2秒まで縮まりました。明日は、1kmあたり1秒、あるいはそれを切りたいです」と新井。

奴田原文雄(GRヤリス・ラリー2)は、朝のサービスアウト時に自動消火器のスイッチが不動作であると指摘を受け、サービス後だったことから自ら修理。TCアウトが遅れたために2分50秒のペナルティが科された。また、福永修(ファビアRSラリー2)は、SS12でリヤをヒットした際にホイールが破損。ステージ上でタイヤを交換して走行を再開したが、足まわりにまでダメージが及んでおり、このステージの後でデイリタイア。マシンを修復し、最終日の再スタートを目指す。

WRCラリージャパンWRC2部門暫定結果(SS14終了時点)
1 N.グリアジン(ランチア・イプシロン・ラリー2HFインテグラーレ) 2:39:23.3
2 A.カション(トヨタGRヤリス・ラリー2) +5.7
3 山本雄紀(トヨタGRヤリス・ラリー2) +1:48.3
4 E.リンドホルム(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:35.5
5 新井大輝(トヨタGRヤリス・ラリー2) +5:52.8
6 勝田範彦(トヨタGRヤリス・ラリー2) +11:11.4
7 奴田原文雄(トヨタGRヤリス・ラリー2) +14:35.3
8 今井聡(シトロエンC3ラリー2) +22:30.6

3台のフォード・フィエスタ・ラリー3が争うWRC3部門は、昨年覇者のジュバンニ・ロッシが、この日の全SSをトップタイムで並べ、リードを20分10秒5にまで拡大して、大会連覇に向けて最終日に臨む。前日デイリタイアしたニコラス・オットーは、この日を再スタート。全SSで2番手タイムをマークし、2番手につけるゲオルギス・バシラキスとの差を9分以上も縮めてみせた。

7台がエントリーするナショナル部門は、前日首位に立った愛知県岡崎市出身の山本悠太(トヨタ86、JR2クラス)が、この日も全SSすべてで部門トップタイム。リードを7分48秒4に広げている。部門2番手は筒井克彦(スズキ・スイフトスポーツ、JR2クラス)、5分24秒9差の部門3番手には、地元豊田市出身の佐々木康行(トヨタGRヤリス、JR1クラス)と、前日と同じオーダーでこの日を終えた。

WRCラリージャパン ナショナル部門暫定結果(SS14終了時点)
1 山本悠太(トヨタ86) 3:12:36.2
2 筒井克彦(スズキ・スイフトスポーツ) +7:48.4
3 佐々木康行(トヨタGRヤリス) +13:13.3
4 小川剛(トヨタ・ヤリス) +13:45.0
5 満山喜宣(スズキ・スイフトスポーツ) +15:59.5
6 相原泰祐(ダイハツ・コペン) +28:28.4
7 井野義一(トヨタ・ヤリス) +33:28.4



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