2022.09.02 by PLAYDRIVE
JAFの取り組み ジムカーナ
8月31日にJAFから「2023年全日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権統一規則」が公示され、2023年の全日本ジムカーナ選手権に参加するP・PN・AE車両に使用できるタイヤの規定が改定された。
2023年のタイヤ規定は、これまでどおりJATMAラベリング規定における転がり抵抗C以上、ウェットグリップd以上、または欧州グレーディング規格の転がり抵抗F以上、ウェットグリップE以上であること、タイヤ接地面にタイヤを1周する連続した複数の縦溝を有していること、縦溝のスリップサインが出るまで維持されている要項を継承しつつ、新たにタイヤのシーランド比(溝面比率)が新品時で25%以上、50%摩耗時で17%以上、スリップサイン露出時で13%以上の基準を満たしていることとし、溝の深さは新品時で5.5mm以上、幅は新品以上とし、これを満たない浅い溝や幅の溝は溝とみなさないとされている。
これにより、2022年までP・PN・AE車両が装着していたブリヂストンのRE-12D、ダンロップのβ10、ヨコハマのA08Bといったタイヤは2023年の全日本ジムカーナ選手権には装着できないこととなる。
また、ゴムの強さをあらわす接地面における50℃での300%伸長時応力が3.80MPであることが明記され、これにより2022年までよりも耐摩耗性に優れたタイヤが使用されることになる。
これらの基準を満たすタイヤの銘柄は別途公示、公示される銘柄に提示されていないタイヤを使用する場合は、満たしていることを証明する資料等を付して、競技会の2カ月前までにJAFに申請し、承認を得ることとされているので、使用できるタイヤの公示は少なくとも3月の開幕戦の2カ月前となる1月までには公示されることが予想される。