2016.04.05 by PLAYDRIVE
JAFの取り組み ジムカーナ
JAFは4月1日発行のJAFモータースポーツニュース(No.282)において、2017年日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権規定の改定を発表した。全日本ジムカーナ選手権においてN部門3クラスが廃止され、SA部門が4クラスとなる。
新しい規定では、スピードSA車両部門が気筒容積1600cc上下の前輪駆動(SA1クラス&SA2クラス)、後輪駆動=SA3クラス、4輪駆動=SA4クラスの4クラスとなった。これはN部門廃止による従来のN部門出場車両(特にN1クラスの車両)および選手の移籍先クラスを見越しての措置と考えられる。
具体的には、1600cc以下の新SA1クラスは従来のSA1クラスと同じホンダCR-XやシビックタイプRなど、1600cc超の新SA2クラスは従来のN1クラスとSA2クラスに出場していた1800ccのホンダ・インテグラタイプRが主力となりそうだ。新SA3クラスは従来のN2クラスとSA2クラスから後輪駆動車が、新SA4クラスは従来のN3クラスとSA3クラスから4輪駆動車が出場可能となる。
スピードSA車両は、スピードN車両の改造範囲に加えて、マフラーやエキゾーストマニホールドの変更、クロスミッションの搭載、ピロボール化などが可能となるなど、より改造範囲の広い規定となっている。事実上N部門とSA部門の合併となる今回の規定変更により、1クラスあたりの参加台数の増加と、さらに白熱した戦いが繰り広げられることに期待したい。
なお、今回の規定は全日本ジムカーナ選手権のみの変更であり、全日本ダートトライアルやその他のスピード行事には影響はない。また、地方選手権以下のジムカーナでは、以前から各地域の実情に応じたクラス区分が可能となっており、今回の規定変更は直接の影響を受けることはなさそうだ。
2017年からのクラス | 車両規定 | 対象となる旧クラス | 主な参戦車両 |
---|---|---|---|
SA1クラス | 気筒容積 1600cc 以下の前輪駆動のSA車両 | 旧SA1クラス | ホンダCR-X ホンダ・シビックタイプR(EK9) |
SA2クラス | 気筒容積 1600cc を超える前輪駆動のSA車両 | 旧SA2クラス(前輪駆動のみ) N1クラス | ホンダ・インテグラタイプR(DC2) |
SA3クラス | 後輪駆動のSA車両 | 旧SA2クラス(後輪駆動のみ) N2クラス | マツダRX-7 ホンダNSX ロータス・エキシージ |
SA4クラス | 4輪駆動のSA車両 | 旧SA3クラス N3クラス | 三菱ランサーエボリューション スバルWRX STI |
(プレイドライブ)