プレイドライブ


【JRC09】新城デイ1:勝田が4年連続チャンピオン確定

2013.10.26 by PLAYDRIVE

ラリー

©PLAYDRIVE

 全日本ラリー選手権第8戦新城ラリーのデイ1は、10月26(土)〜27日(日)の日程で開催され、デイ1を終えた時点で勝田範彦(スバルWRX STI)のチャンピオンが確定した。

 JN4クラスは第8戦ラリーハイランドマスターズを終えて、タイトル候補は勝田と奴田原文雄(三菱ランサーエボリューションX)のふたりに絞られた。勝田が圧倒的に有利な状況で、奴田原がタイトルを獲るには、デイ1、デイ2をトップで終えて優勝しなければならない。

 台風の影響が心配されたデイ1は、レッキの段階からレインコンディション。朝のサービスの時点では雨は一時収まったかのように思えたが、競技が始まると強い雨が降り始めた。そんなSS1は柳澤宏至(スバルWRX STI)がベストタイムをマーク。勝田、奴田原はともにヘビーウエット状態のなかでの走行となり、勝田が4番手、奴田原が7番手とともに振るわない。

 SS2はハイスピードながら霧も出て、トリッキーなコンディション。奴田原が2番手タイムで総合3位に浮上し、続く「県営新城公園」のギャラリーSSではベストタイムを獲得するが、依然11.2秒差の3番手。首位は高山仁(スバルWRX STI)、2番手に柳澤がつけた。

 勝田は、午前の3本を終えて4番手と順調なすべり出し。しかし、午後のSS4のウエット部分でコントロールを失いクラッシュ。道をふさぐかたちでストップし、以降の選手にはすべて統一タイムが与えられた。これにより、ライバル勝田は脱落したものの、奴田原は上位とのタイムを縮める最大のチャンスを失ってしまった。

 勝田がいなくなった後のSS5では奴田原がベストタイムを刻むが、首位高山との差を1.6秒縮めるのが精一杯。デイ1最終のSS6のギャラリーステージでは連続ベストを刻むものの、この日の順位は3位に終わった。この時点で、勝田の2013年JN4チャンピオンが確定した。なお、デイリタイアした勝田は、デイ2に復帰するべく夜のサービスでマシンの修復を試みている。

 JN3クラスはSS1の1.9km地点で鎌田卓麻がいきなりリタイアする波乱の展開。これにより、SS1の後続選手には、全車同一のタイムが与えられた。

 注目を集めたのは、GTドライバーであり、全日本ジムカーナのPN3クラスでチャンピオンを獲得した山野哲也(トヨタ86)。さらに、勝田範彦の息子であり、全日本F3ドライバーとして活躍する勝田貴元が昨年に続き今年もトヨタ86で挑戦。ハイスピードの作手北では、SS2で山野、SS5で勝田がそれぞれベストタイムをマーク。歴戦のラリードライバーを従えて、レーシングドライバーとしての実力を見せつけた。

 JN3クラスの優勝争いは、すでにタイトルを決めている横尾芳則(トヨタ86)、山口清司(トヨタ・カローラレビン)、香川秀樹(ホンダ・インテグラタイプR)が接戦を繰り広げ、横尾が首位、2.9秒差の2位に山口、香川が12.5秒差の3位につけている。

 JN2クラスはチャンピオンの川名賢(トヨタ・ヴィッツRS)が出だしからクラストップを守り初日を終えた。地元の天野智之(トヨタ・ヴィッツRS G’s)は低速ギヤにトラブルを抱えてタイムが伸びず、6.7秒差の2位。3位には岡田孝一(マツダ・デミオ)が14.8秒差だ。

 チャンピオンがまだ決定していないJN1クラスは、ポイントリーダーの松岡竜也(ダイハツ・ストーリアX4)と、ベテランの鷲尾俊一(ダイハツ・ストーリアX4)との一騎打ち。「雨は得意」と語った松岡が初日をトップで終え、タイトルに王手をかける。鷲尾は11秒遅れの2位。3位には全日本参戦3回目となる日産リーフの国沢光宏が13.4秒差につけている。

 27日(日)のデイ2は、新城名物のテクニカルステージである「雁峰西」、「作手北」、ギャラリーステージ「県営新城公園」の3カ所を2回ループし、新城総合公園のセレモニアルフィニッシュで2013年の全日本ラリー選手権が締めくくられる。

<JRC第9戦 新城ラリー デイ1リザルト>
総合順位 クラス ドライバー/コ・ドライバー 車名 タイム(差)
1 JN4 高山仁/河野洋志 NENC IMMENS DLインプレッサ 43分31秒9
2 JN4 柳澤宏至/中原祥雅 CUSCO ADVAN WRX-STI +0.8
3 JN4 奴田原文雄/佐藤忠宜 ADVAN-PIAAランサー +8.5
4 JN4 田邊亘/黒木崇史 DL國盛ランサー +29.1
5 JN4 中井育真/佐土原慶一 NENC DL フィルインサービスインプ +36.0
6 JN4 徳尾慶太郎/大庭正璽 クスコDLitzzフォルテックランサー +42.9
7 JN3 横尾芳則/永山総一郎 GAZOOラック86 +1分02秒2
14 JN2 川名賢/小坂典嵩 TAKUMI CRAFT ADVAN Vitz +1分41秒5
23 JN1 松岡竜也/縄田幸裕 DL BRIG WAKO’S☆ストーリア +2分04秒1

(プレイドライブ)




. プレイドライブ最新号

プレイドライブ2024年4月号

詳細を見る 電子版はこちら


ヘルメットのペイントはじめました!

S 全国のプレイドライブ販売店

全国各地でPDを取り扱っていただいているモータースポーツショップのリスト。手に取ってご覧いただいたり、バックナンバーを注文することもできます。

PD販売店はこちら

@ 編集部にひとこと!

プレイドライブ編集部では、皆さまからのご意見、ご要望、企画提案、取材依頼、イベント情報、新製品情報など、幅広くお待ちしています!

投稿はこちらから

d 情報提供のお願い

全国各地のモータースポーツにかかわるニュース、イベント、ショップ、新製品などの情報をプレイドライブ編集部にぜひお寄せください。プレイドライブ本誌のほか、プレイドライブWEBでもご紹介させていただきます。

情報提供はこちらから