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WRCラリージャパン:デイ1金曜日を終え、先頭スタートを活かしたエバンスが首位。勝田は「これまでで一番酷い展開」と6番手

2026.05.29 by PLAYDRIVE

ラリー

2026年シーズンWRC第7戦ラリージャパン(ターマック)は、5月29日(金)に初日の6SSを走行し、エルフィン・エバンスが首位を走行。15.7秒差の総合2番手にオリバー・ソルベルグ、17.1秒差の総合3番手にセバスチャン・オジエが入り、トヨタがトップ3を独占している。

ラリーは28日(木)の夜、名古屋城前の愛知県体育館敷地でオープニングセレモニーを実施。ステージ上ではドライバーたちがけん玉や習字など、日本的なアクティビティを楽しみながら、グリッドではファンとの交流も楽しむなど、スタートを盛り上げることになった。

明けて29日(金)から本格的なラリーがスタート。この日は愛知県の豊田市と設楽町を舞台とする『Asuke(12.9km)』、『Isegami’s Tunnel(24.29km)』、『Inabu / Shitara(17.08km)』を、豊田スタジアムでのサービスを挟んでループする6SS、108.54 km。オープニングの『Asuke』は今回から導入された新ステージとなる。

前日は山間部で降雨もあったが、この日の天候は晴れ。サービスパークの気温は25度を超えており、日中は30度に達する可能性がある。湿度も高く、多くのクルーがコクピットにシートクーラーを搭載するなど、暑さ対策を導入した。

一部の路面には湿った箇所が残っており、オジエ、ソルベルグ、勝田貴元、サミ・パヤリのトヨタ勢がハード1本にソフト4本、エバンス、ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)はハード2本にソフト4本。アドリアン・フルモー(ヒョンデ)はハード1本にソフト5本。Mスポーツ・フォードのジョッシュ・マカリアンとジョン・アームストロングはソフト3本、ハード3本でスタートした。

ニューステージのSS1は、アスファルト上に乗った滑りやすい苔に加えて、木々の下にはウエットが残るコンディション。ここでソルベルグがパヤリに0.2秒、オジエに0.9秒、エバンスに1.1秒差のベストタイムを刻む。ヒョンデ勢最上位は、2.2秒差の5番手タイムとしたヌービル。滑りやすい路面を警戒したフルモーは6.5秒差の6番手に。勝田貴元はステージ後半の滑りやすいセクションでバンクにヒットし、左リヤタイヤをパンク。ベストのソルベルグから、このステージだけで6.7秒も遅れた7番手タイムに終わっている。

続くSS2はこれまでも多くのドラマの舞台となってきた伊勢神トンネルを含むステージ、この日最長の21.16kmを走る。日差しはあるが、前日に降った雨の影響でウエットが残っている。比較的クリーンな路面を走行した先頭スタートのエバンスが、ソルベルグに7.5秒、オジエに16.7秒、ヌービルに22.6秒差をつける圧倒的なベストタイムをたたき出す。これでエバンスが総合4番手から一気に首位へとジャンプアップ。6.4秒差の2番手にソルベルグ、16.5秒差の3番手にオジエ、23.7秒差の4番手にヌービルのオーダーで続く。

「スタート順が遅いほど、コンディションが悪化した」と語るパヤリは、26.1秒差の6番手タイムに沈み、2番手から総合5番手にポジションダウン。前のステージでのパンクによりスペアタイヤのない勝田は25.9秒差の5番手タイムながら、スピンを喫したフルモーをかわして総合6番手に順位を上げている。

SS3、前半の区間はドライアップしているが、後半のセクションでは濡れた箇所が残る。ここでもエバンスがオジエに1.7秒、ヌービルに4.9秒差をつける連続ベスト。ストレート区間で4頭もの鹿に遭遇したソルベルグは「コーナーを抜けたところで道の真ん中に鹿が4頭もいたんだよ! スウェーデンであれば、彼らが右に行きそうか、左に行きそうか分かる。でも、日本の鹿はあちこちに散らばって、僕が左側に寄ったら、彼らも左側に行って、僕が右側を通ろうとしたら、1頭が右に行った。そこで6秒くらいロスしてしまった。その後もまたシカが出てくるかもしれないと思うと、自信を失ってしまった」と11.3秒差の4番手タイム。総合3番手のオジエが、総合2番手のソルベルグに0.5秒差まで迫った一方、総合6番手の勝田はステージ中盤でわずかにコースから外れてしまい、12.3秒差の6番手タイムに沈む。

豊田スタジアムでのサービスを挟んだ午後のセクション。エバンス、ソルベルグ、オジエ、パヤリ、ヌービル、フルモー、パッドンがハードタイヤを5本。勝田とアームストロングがハード4本にソフト2本、マカリアンがハード4本にソフト1本を選択。路面が乾くことを予想して、多くのクルーがハード中心のタイヤチョイスとなった。

SS4、気温が上がったことで路面はドライアップ。「全員が初めて走るステージだから、経験のアドバンテージはない」と振り返ったソルベルグが、オジエに1.2秒、エバンスに2.6秒差のベストタイム。首位エバンスと2番手につけるソルベルグの差は15.1秒とわずかだが縮まった。

最初のループでは多くのクルーが中盤の泥に悩まされたSS5、エバンスが午前中に続きベストタイムを刻む。1.1秒差の2番手タイムはソルベルグ、2.8秒差の3番手タイムはオジエ、10.7秒差の4番手タイムでパヤリが続く。ハードとソフトをクロスで履いた勝田は、13.0秒差の5番手タイムでまとめた。ハードタイヤでのマシンバランスに不満を訴えるヌービルは、22.4秒差の7番手タイムに沈み、パヤリにかわされ総合5番手に順位を落としている。

この日を締めくくるSS6は、パヤリがオジエに0.4秒、ソルベルグに2.4秒、エバンスに2.9秒差をつけて、今回初となるベストタイムをマーク。エバンスは総合2番手につけるソルベルグに15.7秒差をつけて初日を走り切った。
「今日はスタートポジションが鍵になったね。クリーンな路面を走れたSS2でしっかり差をつけることができた」と、エバンスは笑顔を見せている。

総合3番手のオジエと、前を走るソルベルグとの差は1.4秒、こちらは2日目も激しいバトルが期待できそうだ。41.5秒差の総合4番手にパヤリが続き、トヨタがトップ4を独占。58.2秒差の総合5番手は、ヒョンデ最上のヌービル。1分03秒8差の総合6番手に終わった勝田は「これまでのラリージャパンで、一番酷い展開になってしまった」と、肩を落としている。

競技2日目はSS7〜SS14の8SS、SS走行距離は120.22kmkm。オープニングのSS7は、5月30日(土)の7時41分にスタートする。

WRCラリージャパン SS6後暫定結果
1. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1:13:07.0
2. O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +15.7
3. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +17.1
4. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +41.5
5. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +58.2
6. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:03.8
7. A.フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1) +1:16.3
8. H.パッドン(ヒョンデi20 Nラリー1) +2:17.0
9. J.アームストロング(フォード・プーマ・ラリー1) +2:40.9
10. A.カション(トヨタGRヤリス・ラリー2) +3:26.6




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