2014.09.27 by PLAYDRIVE
ラリー レポート
ラリー北海道イベント前記者会見、新型WRXの柳澤も出席
9月26日、ラリー北海道開幕を前に行われたJRCA主催による記者会見の模様。全日本タイトルを争う勝田、奴田原、APRC部門で注目を集める新井、柳澤が出席した。
ラリー北海道イベント前記者会見の内容
(抜粋)
●JRCAプレイベントカンファレンス出席者
勝田範彦、足立さやか組(ラックスポーツ)
奴田原文雄、佐藤忠宜組(ADVAN PIAAラリーチーム)
新井敏弘、竹下紀子組(アライモータースポーツ)
柳澤宏至、中原祥雅組(クスコレーシング)
Q:
全日本選手権トップで迎えるラリー北海道だが、コースの印象は?
勝田:
去年は天気もよくて路面もドライですごく走りやすいイメージだった。今年はレッキ中に雨が降っていて路面がウェットになって、レッキを終えた時点ですごく難しい路面になっている。週末の予報は晴れとなっているので、今日、明日の間にどこまで乾くか注視しながら、ウェットとドライの部分をメリハリつけて走りたい。
Q:
足立コ・ドライバー、気をつけるべきステージは?
足立:
デイ1のロングステージはジャンプも多いので、こうしたところはしっかり抑えていきたい。
Q:
選手権争いを考えれば、今回は絶対にリタイア避け、ポイントを重ねなくてはならない一戦だ。
勝田:
クルマも非常にいいコンディションになっているので、クルーも本番に向けて体調を整えて臨みたい。
Q:
選手権2位の奴田原選手、今季はグラベル、ターマックとまんべんなく勝利を重ね、僅差のタイトル争いになっている。この北海道はポイント係数が高い大一番だ。
奴田原:
例年通り、ラリー北海道はポイント係数が高い大一番。リタイアだけはしないようにしたい。コースは勝田くんも言っていたように、雨が降ったことで難しくなっているが、徐々に乾いていくと思うので問題ないと思っている。他の国内戦イベントとは異なり、ハイスピードのステージが多いので、ドライバーとして走り甲斐のある楽しいラリーだと思っています。
Q:
佐藤コ・ドライバー、ことしのコースの印象は。
佐藤:
札内(注:サービスパーク隣接のスーパーSS)が短くなったんですね・・・。パンクしないように気をつけます。
Q:
奴田原選手、今のコメントも含め今回のラリーは落とせない一戦、豊富を。
奴田原:
去年、何があったかは(注:タイトルがかかった最終ステージの札内でパンク、勝利とタイトルを逃した)はもうよく覚えていないが(苦笑)、非常に重要なラリーなので、ミスがないように最後まで走り切りたい。
Q:
APRCに参戦する新井選手には今年も4ドアWRXで参戦、総合優勝を期待しているが、今年のラリー北海道のコースの印象は。ハイスピードのクンネイワが加わるなど、変化に富んでいるのでは。
新井:
クンネイワは草が刈っていないところが多いのですね。(ガウラブ)ギルやヤン(コペッキー)は、こうした場所は厳しいかなと言っていたので多少勝ち目はあるのかなと思うが、〔チームMRFの)シュコダは今年からワークスペックなので、カスタマースペックよりもキロ当たりコンマ5秒くらいは速いのではと思う。なので苦しい戦いになるという印象はある。やれるだけのことはやってみる。ハイスピードのセクションでどれだけ離せるかだと思う。
Q:
路面が部分的に濡れているところが難所と全日本組は話しているが、R4マシンでS2000と戦う場合に有利な路面キャラクターというのはあるのか?
新井:
道が悪いところではストロークが長い分、S2000の方が速いと思う。カーブが多いようなテクニカルなところも、S2000の方が走破性がある。R4はハイスピード勝負となる。長いコースだが、ジャンプなどでは不利になるので、こういったセクションが少なければ、とは思う。
Q:
竹下コ・ドライバー、今年は全日本全戦で新井選手と組んでいるが、長丁場のラリー北海道で一緒に参戦するのは初めてだ。何か不安はあるか?
竹下:
他の全日本イベントと比べて車速が高いので、ノートで取りこぼしのないように気をつけたい。ドライバー(新井)がコメントしたように、そうしたところが勝負どころになるので、しっかり獲っていきたい。
Q:
新井選手、今年の豊富を。
新井:
スバルファンがたくさん集まってくれているし、R4マシンで走るのはこのラリーだけなので、ぜひ優勝目指してがんばりたい。
Q:
柳澤選手、FIA格式イベントでは、新型WRX STIがデビュー戦となる。シェイクダウンも終え、新型マシンのイメージと印象は?
柳澤:
チームの努力で発売から短期間で仕上げてもらい、イベント前に走行テストも行うことができた。その時の印象では、パワーリミットや駆動系はこれまでのWRXと大きくは変わらない。色々なクルマに乗ってきているので、ぱっと乗った時に違和感は感じない。一番変化を感じるのは、安定感とボディがしっかりしていること。北海道のステージはハイスピードで、ジャンプやギャップも多いので、GRBよりも安定している。そういう点では、このイベントと相性がいいのでは。実戦で走ってみないとまだ分からないが、印象としてはいいフィーリングだ。
Q:
これから初実戦を迎えるので難しい質問だが、現在の仕上がり具合は?
柳澤:
自分自身、久しぶりの参戦なので、自分の速さがどの位置につけているのか、正直まだよく分からない。ドライビングとタイムがシンクロするように、セッティングも含めてこれから実戦で合わせこんでいこうと思う。ただ、乗りづらさや違和感、怖さはなく、アクセルもしっかり踏んでいける状態にはなっているので、そういう意味では仕上がりは十分だと思う。
Q:
中原コ・ドライバーはベテランだが、今年のラリー北海道の印象は。
中原:
「何回か出ているので知っているステージばかりなので、特に違和感は感じない」
Q:
これまでとは違うクルマで参戦するということに対してのワクワク感などは?
中原:
室内が広くなって、非常に居心地はいいね(笑)。乗り心地はドライバー次第だ(笑)
(プレイドライブ)